2013年11月21日木曜日

アリーナカフェ~part7継続が力になる時

アリーナの2Fのラウンジで
キャンピングカーで・・
今日は、アリーナカフェの日。先週に引き続き、今日も寒さ対策のためにアリーナの中を借りての開催でした。


 いつもの図書館の前にキャンピングカーを設置し、またアリーナでは2Fのラウンジをカフェ風にアレンジして行いました。


 参加者は、これまでよりも少なく15人の参加でした。これには幾つかの要因がありそうです。この曜日の診療所の利用者が少ないことや寒さで役場関係者もなかなか出てこれないとか・・・。
 それでも、参加者の数の多い・少ないはあまり関係ないでしょう、というのがスタッフの感想でした。参加者の数よりも、今は続けることに意味がある事。毎週でもカフェを開く事でここに誰かが居る事を伝え続ける事・・。が大切だと思うというのがスタッフの声でした。そして、今日は、そのようなカフェを続けている事が力になるような経験がありました。

こののぼりを見て来た方が
一つは、目印ののぼりに書かれている「ケアカフェ心香」という言葉に気がついて立ち寄って下さったこと。
 その方は、以前仮設住宅で開いていたケアカフェ心香に参加されていた方でした。「あの時のカフェ!・・だと思って寄ってみました」と嬉しそうでした。そして、苦しかった経験、病気のこと、家族とのこと、そしてこれからの残された命を使ってどうして人生を送るか、を話していかれたのでした。残された人生を生きていける力を見つけた事を話される表情は、とても嬉しそうでした。仮設住宅では出会えなかった方との出会いがアリーナで生まれるのも、ここでカフェを開いているから・・なのでしょう。

偶然に出会った方を案内して・・
もうひとつは、地元スタッフが避難所で一緒だった方との出会いでした。避難所から町外の仮設住宅に移ってからは出会う機会はありませんでした。今日は、たまたま役場に用事があって来ていた時に、地元スタッフが気がついて声かけをしたのがきっかけでした。偶然の出会いですが、この地でカフェを開いていないと出会えなかったでし
ょう。これも継続の力を感じる経験でした。


県外からの支援者と記念に
他にも、発災時に支援に来ていた医療関係者の方が偶然に立ち寄られました。
 知人の医療関係者のに南三陸町を紹介して回っていたようです。一緒に町を回りながらも、震災の被害の大きさに衝撃を受けられ、写真を撮るにも取れなかったくらいの心になっていたと涙ながらに話してくれました。それでも、地元スタッフの姿に触れ、話を聞けたことで安心と喜びが生まれたようです。地元スタッフも南三陸町の事を未だ未だ純粋に思っていてくれる人に触れられたのは刺激になったようです。

このような出会いも、アリーナでのカフェの賜物かもしれません。

地元スタッフの感想です・・・
★「今日のアリーナカフェは出会う人数は少なかったのですが貴重な出会いを受け取る事が出来ました。他県からの方との出会いの中で『 震災後にすぐに南三陸町に来たかったけどやっと来る事が出来た。被災地を見て涙が止まらなかった 』とその方は涙を拭き取りながら話して下さいました。
今日の出会いのように私達自身が『 まだ被災地の事を思って下さる方が居るんだ』 と心が暖まる時間をカフェで過ごせるのも素敵だなぁと感じてます。他県の方とも触れ合えるアリーナカフェはスタッフにとっても新鮮な場所で励みになるカフェにも思えました。」(るみちゃん)

★「晴ればれのアリーナカフェほんのすこし、冷たい風が冬の訪れを感じます。
今日は、今この被災地で自分のできることをみつけ、自分の生き方を、この被災地に求めるMさんと出会えることができました。今日もお仕事の休憩時間に訪ねてくださいました。この被災地に心を寄せてわすれないでいてくださり、とてもありがたく、嬉しかった。」(えみちゃん)


出会いのチャンスを頂ける為にも、カフェの開催を続けていきたいものです。(記:宇根)






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