2013年11月22日金曜日

スタッフ研修ー「家族療法とグリーフケア」の復習と確認

手作りの料理を囲み
食後は一人ひとりと丁寧に
 今日は、町外のみなし仮設住宅での「ケアカフェ心香」の開催と午後からは、定期のスタッフ研修を行いました。

 ケアカフェの時間は先ず住人の手料理から・・。今日も美味しい料理が並びました。皆に喜んでもらいたい思いが何時も伝わってきてお腹も満たされますが、この後に参加者がそれぞれに想いを語り合える時間が始まります。今日も地元スタッフが住人の間に入り、一人一人に丁寧に話を聴く時間を設けられたようです。目を見張ったのは、先日の研修に参加された住人のお一人が相手の話の聞き役に回っておられた姿でした。意識ある方が徐々に増えていけると本当に嬉しい事です。日頃のスタッフの姿勢や関わり方を誠実に示す事の大切さをしみじみ感じました。


講師より頂いた資料の読み返し
ジェノグラムを作ってみる
午後は、毎月の定例のスタッフ研修を三滝堂HUGハウスで行いました。

 今回の研修の内容は、11月8日に行った「家族療法とグリーフケア研修」の復習と深める作業でした。  11月7日当日に参加できていなかった地元スタッフからも学びたいという希望もありましたので、再度皆で時間を取った次第です。

意見を出し合うスタッフ
書き上げたジェノグラム
研修では、地元スタッフやスタッフが作った事例を用いながら、講師から教えられた家族療法として大切な目標や意識を一つ一つ確認していきました。特に、家族の中のある個人に関わっていても、その家族としての力を信じてみる。その家族やその本人の中にある良いものを探してみる・・・、という作業を皆で確認していきました。
 日頃、関わっている方の話を聴くことに集中してしまうために、なかなか客観的に考えきれない部分もありますが、皆で意見を出し合い考えを出し合っていく内に、出会っている個人・そしてその家族の良さ(力)も見えてくるのを実感できます。事例を提出したスタッフは、皆で検討を重ねていくうちに、「また関わるヒントを頂けたように思える」と嬉しそうに言われていました。

ロールプレイをするスタッフ
このように、自分ひとりで関わるのではなく、関わり方や方向性をスタッフ皆で検討していく作業は、一人ひとりを本当に心強くしていくものだろうなと思いました。

 また、皆で検討していく中で、気になっている方との関わり方を、ロールプレイしてみる時間も設けました。ロールプレイ、は話す側の役割を演じる人も、聞き役の役割を演じる方も、次第に自分自身を開いていける時間にも繋がっていくのが、その醍醐味です。今日のロールプレイもとても有意義でした。グリーフに悩む人の想いをどう受け止めれるのか、大切な人を失った方への後悔の念にどう向き合うのは嬉しいのか・・・・などがとても豊かな学びになったと思います。また、自分の家族の課題に重なったり、自分の心にある大事な思い出に触れて感じたりという自分自身に向き合う時間にもなったようです。

 最後には、クールダウンのために、手作りのローソクを皆で分けあい、HUGし合って労をねぎらいつつ帰路について行く事が出来ました、また来週に良き出会いのために頑張りたい・・・そんな思いになった研修でした。
 スタッフの皆さん、ご苦労様でした。(記:宇根)

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