2013年11月14日木曜日

再建するものは、いったい何?

ひとり暮らしの男性が育ててる花
今日は、町外への訪問の日でした。

町外には多くの南三陸町民が引っ越していっています。その中でも、自宅を再建して生活が始まっている方々もおられます。私達HUGハウスでも何人かの再建された方々を訪問していますが、様々な課題を背負いながらの生活のようです。

 ある男性を訪問しましたが、その方は一人暮らし。他の家族は南三陸町内の仮設住宅内で暮らしていますが、高齢の男性だけが新しく再建した家でひとり暮らしなのです。自宅を再建したものの、家族が一緒に生活するためには、家を建てるだけではなく積み上げられた課題を修正・解決しなければいけなようです。課題解決にまだまだ時間がかかるうちは、その男性の一人暮らしは続くようです。再建という言葉はいいのですが、本当の再建とは家族の再建だと考えさせられます。家族の本当の再建に向けて、支援している私たちがその男性との関係をどう築いていくといいのか・・考えさせられます。
大事な神棚に手を

仮設住宅の前で日向ぼっこしながら
町外の仮設住宅で地元スタッフは、偶然に出会いがありました。

 地元スタッフの祖父を知っている方との出会いでした。不思議な出会いを、その方は「神様のおかげ・・・守ってくれている霊のおかげ」と新しく付く作った神棚に手を合わせていたようです。どのような力が働いているのかまでは分かりませんが、出会いにはやはり何かの力が動いているのかもしれません。この感性を忘れてはいけないのかもしれません。
 その出会った方は、震災で流されたものを一つ一つ数え上げてみたそうです、結果失ったものを換算すると一億近い値段になってしまうと。それだけの喪失だと落ち込みも酷いものかと思いきや、その方は「今が一番充実した日々」と嬉しそうに話してくれました。不満を並べるのではなく、今の状況を与えられたもので心を育てているという話でした。ゼロ日からでも再建していけるものは心で、それが出来たら良いと・・・・。訪問した地元スタッフは、その信心と懸命さに触れたようです。


 昨日より、三滝堂HUGハウスの整備が行われています。
 
 北側の立て付けの悪くなった雨戸をアルミサッシに交換です。昨冬にはビニールのカーテンで冷たい風をしのいできただけに、今回の改修はどんなに心待ちにしていたか。地元の大工さんが手際よくサッシに変えていきます。これも再建!?・・・。(記:宇根)



















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